厚木で出会った自転車屋さん
2日連続で自転車に乗るという奇跡の週末w
相模川沿いを厚木まで、河口から乗り出してみたよ。
今日はMTBではなく、シクロクロス車。
イタリアの有名な自転車レースに、フラットダートの道をロードレーサーで走るという「ストラーデ・ビアンケ(Strade Bianche)」というのがある。
ストラーデ ビアンケとは、イタリア語で「白い道」という意味らしい。
ここも白っぽいので、こんな感じなのかもと妄想。
相模川は県内最大の川でありながら、サイクリングロードと呼べる道はないんだよね。
河口付近には堤防の上にそれっぽい道があるけれども、すぐにダートになる。
しかし川はデカいので、道はひたすらペッタンコ。
平坦かつ未舗装路込みというルートなので、シクロクロスがちょうどいい、ということになる。
堤防がまだできていない場所はこんな状態。
MTBに乗る人にとってはちょっと嬉しいセクションかもしれないが、氾濫したらここからリークすることになる。
いずれなくなるでしょう。
フラットダートをロードレーサーで走る趣味を、最近はグラベルグラインダーとか言うそうな。
昔のツール・ド・フランスなんかはダートだらけだったようだし、ランドナーの世界はダートも普通。
新しくて古い嗜好と言えるかもしれない。
絵に描いたようなシングルトラックw
フラットダートって結構難しいんだよね。
パワー使うのはともかく、タイヤが滑るから曲がらないし止まらない。
MTBでも難しいから、前傾の強いロードレーサーやシクロクロスでは尚のこと。
自転車の挙動を体で知るにはいいかもしれないけれどね。
相模川沿いは圏央道の工事の真っ最中。
相模野の景観が荒川沿いみたいになっていくのは寂しいけれど、完成したらめちゃくちゃ便利になると期待するのも本音。
東名高速、中央道、関越道にラクラク乗れるからね。
そう思う時、人間の業の深さを思い知る。
ここは相模川で最もスリリングな場所かもしれない。
上を通る線路が低くて、乗ったまま通過できない。
頭上数cmの場所を通るのは、天下の東海道新幹線。
新横浜~小田原間はほぼ直線なので、かなりぶっ飛ばしている区間。
ここを通過中に新幹線が通ったことが何度かある。
音がしたな?と思うと、すぐに頭上をゴーっと通るんだよ。
新幹線の速さを実感できる。
厚木に出かける用事は済んだw
小田急。
相模原に住んでいる時は毎日お世話になったね。
厚木市内で、渋い自転車屋さんを発見。
店主にお許しいただき、写真撮らせてもらいましたよ。
山口自転車のベニーサイクルという看板は、いつからあるのだろうか?
ガラスケースには、古いパーツの新品が色々と置いてあった。
電飾ゴテゴテのスポーツ車が欲しかった子供の頃、こんな自転車屋さんで親にねだった記憶が蘇る。
開店して60年ほど経つそうです。
我々趣味人の工具とは次元の違う迫力を放つ作業場。
サンツアーの素晴らしいステッカー。
今ではサスペンションフォークのブランド名だけども、これは変速機を作っていた当時のものだろうね。
「こども110番の店」という表示、簡単には貼れないよね。
昔はリカちゃん自転車などの子供車が、店の前にズラリと並んでいたのかも。
これも懐かしいミヤタのMTB、いやATBであるリッジランナーのステッカー。
オレたちがMTBを始めた頃は、日本の自転車メーカーもMTBを色々と出していた。
日本製にはない革新性が眩しかったアメリカンブランドに強烈に憧れたのも事実なんだけどね。
オレも含めて、国産MTBから始めた人は多かったと思うんだけどね。
改めて店構えを撮ってみる。
街の自転車屋さんとして役目を果たしてきたことを匂わせる色々な表示。
数十年前から現在に至るまで店先を賑わすステッカーやポップの類。
歴史の長さを感じる見応えある店構え。
今どきのカーボンバイクとか、グラベルグラインダーだとか偉そうに語りがちなオレですけどね。
それもこれも、こういうお店で親に自転車買ってもらった所から始まっているんだなと。
ミニストップでXポテトかじりながらしみじみ再認識。
帰路は来た道を真っ直ぐに。
やっぱり新幹線怖いなあ・・・w